私は30代前半ですが、これまでに大きな病気の経験もないことから、癌といってもひとごとというか、遠い世界の出来事のように捉えていたように思います。日本人の死因のトップを占めると言うのにもかかわらず、です。そんな私でしたが、最近は癌に対しての見方が変わりました。その理由は知人の死因が癌だったからです。
その知人は乳癌で亡くなりました。まだ41歳という若さでした。その知人とは月に2~3回お会いする程度だったのですが、3年ぐらい前から少しずつ痩せてきたなぁ、と思っていたのですが、さほど気にも止めませんでした。そして、ある日突然、頭にニット帽をかぶってきてずっと外すことはありませんでした。その時もファッションの一つで帽子をかぶっているのかなぁ、と思っていました。それから半年後に帽子を取った姿を見た時はショートカットではありましたが、普通に髪の毛はありました。なので、まさかその帽子が抗がん剤による副作用の抜け毛を隠すためだったとは気付く由もありませんでした。私が鈍感過ぎたこともあるのかもしれませんが、その知人がまさか癌にかかっていようとは予想だにしていなかったからです。
それから10か月前、知人の顔色があまりにも悪く、しきりに胸を押さえてつらそうにしていたので心配になって体調を聞いたときに、初めて乳癌だったことを知りました。
抗がん剤は高額だったため、痛み止めにモルヒネを打っていたそうですが、今年の春、ついに帰らぬ人となりました。3人の子供、末の子供はまだ3歳だったので、子供を残して逝くのは、相当つらかっただろうと思います。
その後、がん治療と向き合う人の情報サイトを見て、癌とはどういうものなのかを私なりに勉強するようになりました。